クレジットカードの審査は企業によって基準が違う
クレジットカードと一口にいっても、企業によって審査の基準が変わってきます。審査が厳しいカード会社があれば、ゆるいカード会社もあります。
カード会社によって収益をあげる構造が異なるケースが多く、リスクをとってでもカードを発行してシェアを増やすのか、確実に利益をあげるためにリスクを避けるかによって変わってくるのです。積極的に顧客を増やしたい企業は審査がゆるい傾向にあり、逆に堅実な企業はカードの発行が厳しい傾向にあります。
比較的審査がゆるいのは消費者金融系のクレジットカードで、金利が高いかわりに発行が簡単な傾向があります。続いて通販会社や百貨店などのカードが続き、銀行系のクレジットカードが最も審査が厳しくなります。
ただし、銀行系のカードでも子会社やグループ会社として消費者金融系の金融機関を運営しているケースは珍しくなく、どこの銀行でカードを作るかによっても難易度が違ってきます。
クレジットカードを作ろうとして審査が通らない場合は、上限額の引き下げと同時に、より簡単にカードを作れる企業を狙ってみるのがおすすめです。上限額が高く、ステータス性の高いカードほど審査が厳しくなる傾向があるからです。
まずは入門向けのカードを作った上で、優待などを利用してよりランクの高いカードを目指す人もいます。同じカードを使い続けて信用を築くことが重要なのです。
また、借り入れが大きすぎる場合や、電話料金の滞納なども審査でチェックされるポイントになります。クレジットカードに滞納の履歴がある場合は、銀行でクレジットカードを作る難易度は大幅に上がります。
お得なカードであっても作れなければ意味がありませんから、自分が作れる範囲でクレジットカードを選ぶ必要があります。しっかりと支払いをして、支払いの履歴をクリーンにした上で申し込んだり、不正申し込みを疑われないように申し込み期間を空けたりするのも方法です。
どの程度お得かは年会費の金額で変わる場合も
審査が比較的簡単で、ポイント還元率も高めのクレジットカードも存在します。お得にカードを利用するために、複数のカードを使い分ける人もいます。一方で、クレジットカードの枚数が増えてしまうと財布が膨らんでしまうなど、かさばることがデメリットです。
また、トータルの損得で考えるのも一つ方法で、有料会員のクレジットカードを作った方がお得になる場合もあります。年会費有料のカードはポイント還元率が高くなる傾向があり、クレジットカードの使用頻度が高ければ年会費以上にお得が返ってくるからです。
空港のラウンジが無料利用になるサービスや海外旅行時の保険などが加わるケースが多く、さらにステータス性の高いカードになると、コンシェルジュがつく場合もあります。こういったサービスの便利さで、クレジットカードを選ぶ人もいるのです。ただし、ポイント還元ではなくサービスの充実だけに力を入れているカードもあるので、事前にチェックするようにしましょう。
カードがかさばることが気になる場合は、エンボスレスのカードがおすすめです。エンボスとはクレジットカードにつけられた凹凸のことです。以前は機械の読み取りなどの関係でエンボスが必要でしたが、磁気による読み取りやICチップによる読み取りが主流になり、エンボス自体が不用になっています。
エンボスレスカードはカードの凹凸がないため、枚数を重ねてもお財布が分厚くならず、スリムに持ち歩くことができます。エンボスレスカードを選択できる場合は積極的に選んでいきましょう。見た目や持ち運びやすさでカードを選ぶという方法もあるのです。