ポイントでお得にクレジットカードを使う
クレジットカードをお得に活用する節約術が大人気です。さまざまな支払いをカード決済に一本化することでポイントがどんどんたまります。支出を削ることなくポイントをためられるので何も我慢せずに節約ができるのが人気の理由です。
そのポイント、ホントにお得?
クレジットカードのポイントプログラムは審査もなく利用できてお得なサービスです。しかし、単にポイントをためるだけでは本当の意味でクレジットカードを活用しているとはいえません。
ポイントプログラムはクレジットカードによって還元率も特典内容も異なります。ライフスタイルに合わないカードを使っていては本来ためられるはずのポイントや利用できるお得なサービスをみすみす逃してしまう事になりかねません。
ポイントをためて節約につなげるのは結構ですが、本当にお得なポイントプログラムかどうかきちんとチェックする必要があります。ポイントのため方や活用方法を見なおして本当にお得かどうかを確認しましょう。
クレジットカードポイントプログラム3つの注意点
ポイント還元率は通常ポイントとボーナスポイントの両方をチェック
ポイントプログラムが用意されているクレジットカードでは一定の利用金額ごとにポイントが付与されます。利用金額に対しどれだけのポイントが付与されるかをポイント還元率と呼びます。決済内容に審査やチェックはなく100円で1ポイントなら還元率は1%、200円で1ポイントなら還元率は0.5%になります。
クレジットカードの平均的なポイント還元率は0.5〜1%で、常時ポイント還元率が1%を超えるようなカードはかなり優秀なカードといえるでしょう。
注目すべきなのはボーナスポイントの存在です。クレジットカードによっては通常のポイントとは別に特別なボーナスポイントが付与されています。指定店での利用でポイント2倍、指定日のショッピングでポイント3倍など条件が設けられていますが条件をクリアすればお得なボーナスポイントが適用されます。
ポイント還元率を比較してクレジットカードを選ぶなら通常ポイントだけでなくボーナスポイントも含めた還元率を比較しましょう。よく利用する店で高還元率のボーナスポイントが付与されるクレジットカードなら、通常ポイントの還元率が低かったとしても日常のカード利用でたくさんのポイントがためられるでしょう。
反対にボーナスポイントが手厚くても利用しないサービスが対象であるならば恩恵はほとんどありません。流通系カードなどは特定の系列店での利用に特化したボーナスポイントが用意されていることが多いですが、利用する店舗がはっきりしているなら特化型のクレジットカードはポイントをためるのに向いています。
長期的に獲得ポイントを推計するには通常ポイントとボーナスポイントの両方を織り込んで計算しないと誤差が生じてしまいます。単純に還元率の数字を比較するのではなく、具体的な利用を想定してポイントのためやすさを比べてください。
ポイントの有効期限に注意
クレジットカードのポイントの多くは有効期限が設定されています。有効期限はカードによってバラバラですが最後にポイントが付与された日や最後にクレジットカードを利用した日から1〜2年、というのが平均的な有効期限です。
よく利用するクレジットカードなら有効期限切れになるリスクは低いですが、カード審査に通過し発行直後に大きな買い物を決済してからずっと使っていないようなカードだと、せっかくためたポイントが期限切れで無効になる恐れがあります。特に複数のクレジットカードを使い分けてポイントをためている人はよく使うカードと利用頻度が低いカードが出来てしまうので期限切れのリスクが高くなってしまうので注意しましょう。
ポイントの有効期限切れを回避する一番簡単な方法は有効期限がないポイントがためられるカードを選ぶことです。「セゾンカード」の利用で付与される永久不滅ポイントは名前の通り有効期限がありません。期限を気にせずポイントをためたい人におすすめです。
ポイントにも使いやすさがある
クレジットカードのポイントと言うと還元率やためやすさに注目しがちです。しかし、本当に価値あるポイントプログラムを選ぶならためやすさや還元率だけでなくポイントの使いやすさに注目しましょう。
クレジットカード利用でためたポイントがどのように利用できるかはカードによって異なります。現金と同じように決済で使えるポイントや商品と交換できるポイント、電子マネーにチャージできるポイントなど同じポイントでも使い道や交換内容はバラバラです。
一番使いやすいのはクレジットカードの支払いにあてられるポイントです。ためたポイントに相当する金額をクレジットカードの請求額から差し引いてくれるので実質的には現金で還元されるのと変わりません。ポイントで浮いた金額は自由に使えるのでとてもお得です。
電子マネーへのにチャージも便利な交換方法です。現金で直接還元されるわけではありませんが、電子マネーならほぼ現金と同じように利用できるので使い勝手は良好です。電子マネー一体型のクレジットカードでよく見られる交換方法なので、一体型クレジットカードを利用している方におすすめです。
その他のポイントへの交換、というのも広く採用されている使い道です。ポイントをポイントに交換するというのはなんだかおかしな感じがしますが、豊富な交換先を持つポイントに交換することで使い勝手はかなり良くなります。
別のポイント経由になり手間はかかりますが交換先が増えるのは魅力的です。交換時に審査などはありませんが手続き完了までに日数がかかることがあるのでためたポイントをすぐに使うことができないのが欠点です。
商品券も人気の交換先です。商品券の場合は使える店舗に注意しましょう。JCBやVISAなどクレジットカード系の商品券であればクレジットカードが使えるお店で使用できますが、全国百貨店共通商品券など利用できる店舗が限定される商品券は少なくありません。ビール券や図書カードなどのギフト券も使う予定があるのなら魅力的な交換先ですが、使う予定がないのなら積極的に交換する理由はありません。
グッズやアイテムを交換商品として用意しているポイントプログラムもあります。そこでしか手に入らないオリジナルグッズなどを欲しい人にとってはクレジットカードを作ってでも交換したい魅力ある商品ですが、還元率だけを考えればさほどお得ではありません。プレミアが付く人気グッズならポイントと交換してオークションで売りに出すという選択肢もあります。
ポイント目当てにクレジットカードを作るのはお得?
ポイントプログラムの充実度でクレジットカードを選ぶ人も多く見られます。充実したポイントプログラムはたしかに魅力的ですが、ポイントだけを目当てにクレジットカードを作るのはお得なのでしょうか?
クレジットカードがお得かどうかは使い方次第です。
厳しい審査を通過してお得なカードを手に入れても使う機会が少なければポイントはたまりません。特にポイントを効率良くためるために複数のカードを作った場合、最初のうちは熱心にクレジットカードを使い分けてポイントをためていても次第に使い分けるのが面倒になりがちです。
思ったほどポイントがたまらないのに加えて回収予定だったのに年会費負担で収支がマイナスになることも珍しくありません。
お得なクレジットカードをいくらそろえても使い分けが負担になっては損をしてしまいます。ポイント目当てもいいですがストレスなく使えるようにカードを選ぶのも重要です。
ポイントより現金値引きがお得
ポイントよりもお得なのが割引サービスです。5%ポイント付与と5%現金値引きは同じ還元率だと考える人が多いのですが、実際には5%現金値引きのほうがお得です。
これは還元率100%で考えてみると簡単にわかります。100%現金値引きだと商品代金は無料、つまり0円で購入できます。100%ポイント還元のほうは商品を購入し付与された100%分のポイントで同じ商品を購入すると1個分の代金で商品が2個手に入ります。1個あたり50%の値引きで2個購入できた計算になります。
同じ100%の還元率でも実際には現金値引きのほうがずっとお得です。ポイントだけに注目せず現金値引きや割引サービスの充実度にも注目してカードを選びましょう。