勤務先にによって審査に通りやすくなるものか?
クレジットカードは勤務先の会社によって審査に通りやすくなることがあります。
その理由は、審査では収入の安定性も見られているからです。
例えば、同じ年収500万円、勤続年数10年の会社員の人がいたとします。
AさんとBさんとします。
AさんとBさんはどちらも過去にローンの延滞などはしておらず、個人信用情報が良好でした。
さらに、ローンを完済しているマイホームに住んでおり、家賃の支払いもありません。
属性はほぼ一緒と見られましたが、Aさんは大企業に、Bさんは中小企業に勤めていたとします。
すると、一般的にはAさんのほうが有利になると考えられます。
同じ年収、勤続年数でも、大企業に勤めている人のほうが安心感があります。
会社が倒産しないということや、リストラにあう可能性が低いということなどです。
大企業だからといって安心できるとは限らない
最近では大企業でも絶対に安心というわけではなくなってきているので、公務員の人のほうが有利になるという意見もあります。
大企業に勤めている人でも、勤続年数が短いと不利になります。
とあるデータによると、新入社員の3分の1は3年以内に退職をしてしまうようです。
勤続年数が短い人はすぐに退職をしてしまうのではないかという不安があります。
逆に、同じ会社で10年も20年も勤めている人は、定年までその会社で勤め続ける可能性が高いと見られるので有利になります。
転職回数が多くても不利にならないケース
しかし、今の時代は転職をしてキャリアアップを繰り返しているような人も増えてきているので、転職をしても給料が上がっていたり、職業が変わっていなかったりするとそれほど不利にはならないようです。
クレジットカードの審査の場合ですと、公務員や大企業勤務でないからといって不利にはならないでしょう。
中小企業勤務・派遣社員・アルバイト・パートでも審査に通過する?
ゴールドランクやプラチナランクのクレジットカードとなるとわかりませんが、一般的なカードならば中小企業に勤めていても正社員の人ならば問題なく通る可能性が高いはずです。
派遣社員やアルバイト・パートの人でもショッピング枠のみのカードならば審査に通る可能性が高いです。
キャッシング枠になると話は別
キャッシング枠をつけるとなると借金と同じになるので話は変わってきます。
ここでは、あくまでショッピングのためのカードについて考えています。
派遣社員やアルバイトの人でも、やはり大企業で勤務をしている人は有利になるでしょう。
派遣社員やアルバイトの人でも長年大企業で勤めている人などは信用が高いようです。
「大企業勤務の派遣社員」と「中小企業勤務の正社員」はどちらが有利?
それでは、大企業に勤めている派遣社員の人と、中小企業に勤めている正社員の人ではどちらが信用が上になるでしょうか。
これはケースバイケースなので正確にはわかりませんが、他の条件が同じならば中小企業でも正社員として働いている人のほうが有利になる可能性が高いでしょう。
派遣社員や契約社員の人は契約期間が終わると失業をしてしまうリスクがあります。
それに対して、中小企業勤めでも正社員の人は定年まで同じ会社で働き続けることが期待できます。
高校もしくは大学を出てから同じ会社でずっと働いていた人は、退職金の金額もそれなりになるでしょう。
見られているのは勤務先の安定性だけではない
勤務先の安定性という部分は重要な項目ですが、年収、勤続年数、年齢、個人信用情報、他社からの借入件数など、他にもたくさんの項目が見られるのでそれほど心配する必要はありません。
不安な人はキャッシング枠の希望額をゼロにして、ショッピング枠のみのクレジットカードを申し込みするようにしましょう。
ショッピング枠のみのカードを作るだけならばそれほどハードルは高くありません。
日本は99%以上が中小企業
日本の企業の99%以上は中小企業であると言われています。
大企業の人が有利になるとは言っても、それは全体のわずかな割合にすぎないので、それほど気にする必要はないのです。
ショッピング枠のみのカードを作るだけならば、むしろ個人信用情報や他社からの借入件数のほうが重要になるでしょう。
具体的には、過去に延滞をしていないことや、消費者金融などから借金をしていないということです。
クレジットカードの審査に通らないからといって、勤務先を変えることは簡単にはできません。
転職をしたら給料が下がったり、勤続年数がリセットされてしまうというデメリットのほうが大きくなる可能性が高いです。
そのため、他の部分で審査に通る可能性が高くなるように工夫をしましょう。
同じ会社で長く働いて勤続年数を増やす、延滞をしないように気をつける、他社からの借金がある人はそれを完済するということなどです。
すぐに実践できる方法とは?
すぐに実践できる方法としては、カードローンを解約するという方法があります。
カードローンは枠を持っているだけでも借入件数1件と数えられてしまいます。
消費者金融などのカードローンを持っている人は、それを解約するだけで借入件数を1件減らせるのです。
クレジットカードにキャッシング枠がついているという場合には、カード会社に電話をしてキャッシング枠を減らしてもらいましょう。
キャッシング枠が50万円程度あるならば、10万円に下げるだけでも効果があります。
一番理想なのはキャッシング枠をつけないようにして、借金をゼロにしておくということです。