年会費無料のクレジットカードのメリット・デメリット
保有コストがゼロ
年会費有料のカードは使用頻度にかかわらず持っているだけで年会費負担がコストとして発生しますが、年会費無料のカードなら保有コストがゼロなので、メインカードの他に持つサブカードにピッタリです。
クレジットカードにはVISAやmasterなどの国際ブランドがありますが、広く普及しているブランドでも店舗によっては使えないケースがあります。クレジットカードを1枚しか持っていないとブランド未対応の店舗で支払いができませんが、メインカードの国際ブランドとは別ブランドの年会費無料カードをサブカードとして持っておけば、決済の幅が大きく広がります。
特に海外では地域ごとにブランドの偏りが大きいため、1種類のカードしか持っていないと決済できない場面が少なくありません。保有コストがゼロの年会費無料クレジットカードは非常用の決済手段としてピッタリです。
付帯特典や年会費有料カードにも劣らない
クレジットカード選びのポイントとなるのが付帯特典です。付帯特典はカードごとに違いがありますが、必ずしも年会費有料カードのほうが充実しているということはありません。年会費無料のクレジットカードにも充実した付帯特典が用意されているものは多いので、付帯特典目当てに年会費有料のクレジットカードを選ばなくても十分サービスを利用できます。
例えば、テレビコマーシャルでも知られる「楽天カード」は、100円ごとに楽天ポイントが1ポイント付与されるポイントプログラムが用意されています。還元率に直すと1パーセントですが、ポイント還元率1%というのはクレジットカードとしては高い部類です。年会費有料のクレジットカードでも1パーセントに満たない還元率のカードは多く見られます。
高還元率でも年会費負担を差し引けばメリットが小さい年会費有料カードが多いですから、年会費無料カードの付帯特典が劣るものではないのは明らかです。
審査の厳しさに差はない
年会費無料のカードの方が、審査が厳しそうに思えますが、実際のカード審査では年会費有料と無料とではっきりとした差は見られません。カード審査は年会費の有無にかかわらず返済能力や信用をもとに審査が行われるので、無料だから厳しかったり有料だから審査が緩かったりということはありません。年会費有料でも厳しい審査が行われるカードもあれば、年会費無料で簡単に審査を通過できるカードもあります。
一般的にはステータスが高いとされるカードほど審査基準は厳しくなりますが、ステータスが高いカードでも年会費無料のものは存在します。年会費の有無と審査の厳しさは無関係と考えていいでしょう。
年会費無料カードは全てレギュラーランク
年会費無料のクレジットカードは全てレギュラーランク、いわゆる一般カードです。一方、ゴールドやプラチナ、ブラックなどいわゆる上位ランクと呼ばれるカードは全て年会費が有料なので、無料で持てる上位カードはないと考えていいでしょう。
上位カードは専用ヘルプデスクやコンシェルジュサービス、ホテル予約やラウンジ利用など限定サービスが充実していますが、年会費を支払わなければ利用できません。充実したサービスは年会費を負担できる人にのみ認められたスペシャルなサービスなのです。
限度額が低い
年会費無料カードはカード利用限度額が低く設定されています。年会費無料のカードはショッピング枠、キャッシング枠ともに100万円前後が上限ですが、年会費有料のカードでは限度額が数百万円以上に一気に拡大されます。家賃や公共料金などすべての支払をカードに一本化してお得なポイント還元を活用しようとした場合、年会費無料のカードは限度額に引っかかる可能性があります。高額な買い物をカードで決済するには、年会費無料カードは不向きです。
年会費無料のクレジットカードは本当にお得?
年会費無料のカードでも魅力的なカードはたくさんあります。限度額やサービス内容で年会費有料カードに劣る点はあるものの、使い方を工夫すれば年会費無カードは十分お得です。保有コストゼロで持てるというメリットをいかして、年会費無料のクレジットカードをお得に活用してください。