パスポートや航空券の次に大事なのがクレジットカード
海外旅行にはまず必需品と言ってもよいのがクレジットカードです。
パスポートや航空券は当然ながら必須ですが、その次と言ってもよいくらいかもしれません。
どこかのチャレンジ番組で、パスポートや航空券のほかにはただ1枚のクレジットカードを持つだけで、その他のものは本当に一切何も持たずに海外旅行に行けるかどうかという企画が行われていたこともあります。
こんなことは到底不可能なことであれば番組の企画にも何にもなりませんから、相当に困難や苦労は伴うかもしれないけれども決して不可能ではない、カード1枚あればそれで何とかやっていけるくらいの優れものだということが言えるのは間違いありません。
支払い以外のメリットが多い
海外旅行においてクレジットカードとは、単に支払いに使えるという以上のメリットがある場合も多いです。
というか、カードがないとデメリットを受ける場合があると言ったほうが良いかもしれません。
クレジットカードで「信用」できるかどうか判断される
日本ではお国柄もあってそこまで意識されているケースは少ないかもしれませんが、海外においてはクレジットという英単語を辞書で引けば分かるとおり、このカードは単なる支払い手段という意味だけではなく、持つ人の信用を表わすものと受け止められることが多いためです。
例えば海外において初対面の人がどれくらい信用のおける人なのか、どのようにして見分けるでしょうか。
いろいろな方法は考えられるかもしれませんが、どれも決して簡単ではなくまた確実でもないでしょう。
ところがここにカードが1枚あると話は俄然違ってきます。
カードを見せるだけで、少なくともお金の支払い能力ということに関してはそれなりに信用の置ける人だと思ってもらえるのです。
これは単に何か物を購入した場合にその代金が後でカード会社から確実に支払われるからという表面的な意味に留まりません。
そもそもカードを持つためにはカード会社による審査があります。
とくにお金の支払い能力についてカード会社から審査を受け、それに通過しないことにはカードは発行されないのです。
これは裏を返せば、そのカードを持っているということは審査に通過した証でもあります。
自分がその場で相手の信用性を見極めなくても、事前にカード会社が審査を行って通過した人であるということが証明されているわけで、それが即ち信用だということです。
ホテルのチェックイン時にも大きな差が
例えばホテルにチェックインする際、カードがあればとくに何の問題もなくチェックインでき、カード決済はチェックアウト時ということもごく当たり前でしょう。
その人はお金の支払いに関しては信用できる、途中で代金を支払わずに逃げてしまったりするような人ではないと思ってもらえるのです。
ところがカードがないと話は違ってきます。
この人は本当に信用できる人なのだろうか、途中で代金を支払わずに姿をくらませてしまうような人ではないかというのが、ホテル側には確信を持って判断することができません。
その結果として日数分の宿泊代金を全額前金で現金払いすることを求められるかもしれません。
びっくりするかもしれませんがこれはごく普通に起こりうることなのです。
もちろん両者で支払うべき代金の総額に違いが生じるわけではないのですが、信用できるかどうかで扱いが違ってくることは十分にあるということです。
犯罪に巻き込まれる可能性が低くなる
もちろん、高額の支払いにおいて現金を持ち歩く必要がないというメリットは、現実面ではより大きいものかもしれません。
ホテル代もそうでしょうし、海外ではおみやげなど高額の買い物をすることもあるでしょう。
そういう場合に高額の現金を持ち歩くのは実際的でないばかりか、危険ですらある場合もあるからです。
危険というのは犯罪に巻き込まれる可能性が高くなるということです。
高額紙幣よりもクレジットカードでの支払いが喜ばれる?
また、実際的でないというのは、国によってはある程度以上高額の支払いはカードが当然であり、高額紙幣での支払いが普通でないことも多々あるからです。
そういう国では、普段使われないような高額紙幣で支払いをしようとすると偽札ではないかと疑われたりすることもあるのです。
結果として不愉快な思いをしたり、あるいは支払いに思わぬ時間がかかったりすることもあるかもしれません。
もちろんデメリットも
このように便利で必需品とも言えるクレジットカードですが、もちろんメリットばかりではなくデメリットもあります。
盗難や紛失が恐いかもしれませんが、これは基本的には補償されますから必要以上に心配することはありません。
むしろ、使いすぎのほうを心配するべきかもしれません。
カードを使っていると自分の財布からお金が出て行かないために感覚が麻痺することがあります。
とくに海外では気が大きくなっていたり、レートの違いもあって相場が分かりにくいということもあって余計に感覚が麻痺しがちです。
いくらまでしか使わないと事前に決めておくことも大事でしょう。
また当然のことですが全てのお店でカードが使えるとは限りません。
小規模な店舗や交通機関では使えないことも多いですから、ある程度は現金も必要でしょう。