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クレジットカードを家族や友人に貸すと犯罪になる?

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クレジットカードの貸し借りは犯罪になる?

クレジットカードは大人になったら1枚は持っておきたいカードです。

商品の購入代金やサービスの利用代金の支払いができる決済ツールで、現金を持っていなくてもお金を支払うことができるシステムになっています。

今ではクレジットカード払いが可能なお店も増え、代金の支払いは全てカード払いという方も少なくはありません。

実際に支払い対象のシーンも多様化しており、日常の買い物に限らずネットショッピング、税金の納付、携帯電話利用料金、公共料金、家賃など様々な支払いに利用できるようになっています。

家族での共有は許させる?

さて、そんな便利なクレジットカードなので家族で共有しているという人も多いのではないでしょうか。

夫名義のカードを家計をやりくりする妻に預けておく、親名義のカードを「何かあった時のために」という理由で子供に渡している方も少なくはありません。

しかし、クレジットカードはカード裏面に署名している人しか使うことが認められていません。

貸すことで貸す側も借りる側も大きなリスクを背負うことになる可能性があるため、貸すことはやめましょう。

では実際にどのようなリスクがあるのでしょうか。

実際に起こりうるリスクとは

日本はクレジットカードに対する認識が甘い

カード決済が増えてきたとはいえ未だに現金払いが主流の日本ではクレジットカードの危険性に対する認識は甘く、利用も簡単にできます。

店舗では契約者本人ではなくても領収書にサインをすれば決済を許可するお店も多く存在しますし、酷いところではサインの名義が間違っていても決済が許可されるお店もあります。

それだけ扱いが軽い証拠です。

また、ネットショッピングにおいてはサインをする必要もなく、カード番号、氏名、有効期限、暗証番号、セキュリティ番号が分かっていれば誰でも決済することができてしまいます。

だからこそ要注意!トラブルは全て自己責任

しかし、これらの行為は全て違反行為です。

貸したカードでトラブルが起きた場合、カード会社はなんのサポートもしてくれません。

例えばカードを落として悪者に不正利用された場合、通常であればカード会社は不正利用分を全額補償してくれます。

しかし、あくまでも契約者本人が利用していた場合に限るため、契約者本人以外が利用していた場合は補償は受けられません。

貸していたことがバレなければいいとお思いでしょうが、カード会社の調査は厳しいため高確率で誰が使用していたか判ってしまいます。

ちなみに盗難ではなく、名義人本人が許可して貸した家族であっても契約者本人以外が利用すること自体が「不正利用」に当たります。

他人に貸したことがバレるとどうなるの?

そもそもカード会社は契約上のルールで他人に貸すことを禁止しているため、トラブルが起きなくても貸していることがバレると契約違反となり、カードの利用停止を受けることもあります。

更に厳しいケースでは契約解除もありえます。

契約解除となれば利用残高の一括請求をされるでしょう。

分割払いやリボルビング払いに設定している利用料金も全てまとめて支払う必要があり、キャッシングを利用している場合も同じように請求されます。

一括請求を払えないと信用情報が傷つき、新規のカード契約やローン契約は難しくなります。

滞納をすれば延滞料が嵩み益々払うのが厳しくなることが予想されますが、対処できなければ最終的には差し押さえを受けることもあるでしょう。

契約違反を犯すとそれだけ厳しいペナルティを受けることもあるということを肝に銘じておくことが大切です。

こんな最悪のケースも

そして、最悪のケースとしては「詐欺罪」にあたることもあります。

犯罪になれば刑罰も受けることになるのでカード会社の契約違反とはわけが違います。

実例もあるので他人事ではありません

これは実際に他人名義のカードを使用した人に対して詐欺罪の実刑判決が出た事例が存在しているので他人事ではありません。

判決の内容を大まかに言えば、「カードの名義人になりすまし、店員を騙してカードを不正利用した」ということになるとされたわけです。

そして大事なポイントとして、「カードの名義人からカードの利用を許可されていたとしても判決には左右しない」としたため、夫が妻にカードを貸した、親が子供にカードを貸したというケースでも詐欺罪が成立することになります。

10年以下の懲役に

詐欺罪は10年以下の懲役と重い刑罰を受けることになっています。

もし家族にカードを使わせたいのなら家族カードを発行してもらうといいでしょう。

家族カードとは、契約者本人が審査に通過していれば、その家族もカード利用ができるサービスのことです。

ただし家族なら誰でも発行してもらえるわけではありません。

満18歳以上(高校生不可)の同姓・同居の家族に対して発行してもらえます。

利用枠は契約者本人の利用枠の範囲で使うことができ、支払いも契約者本人の口座から引き落とされます。

 

その他カード会社により規約は異なりますが、基本的な条件は以上のようになっています。

詳しく知られていないことですが、軽い気持ちで貸したクレジットカードが家族を犯罪者にさせることもあるのです。

そうしたリスクを背負わないために適切な利用をしましょう。

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