何度もクレジットカードの審査に落ちてしまう
借金もしていないし仕事もしているのに、何度申し込んでもクレジットカードの審査に落ちてしまう…、そんな悩みを抱えている人は少なくありません。世はクレジットカード全盛の時代。社会人だけでなく学生や主婦でさえクレジットカードをお得に利用しているのに、まっとうに生活している自分だけが何度も審査に落ちてしまうのは納得できない、という人も少なくないでしょう。
審査落ちには必ず理由がある
クレジットカードの審査に落ちるのには必ず理由があります。クレジットカードの審査基準はカード会社によって異なりますが、審査が甘めのカードでもつくれない場合は、本人に何らかの問題があるはずです。問題といっても必ずしも本人に自覚があるとは限りません。一見問題なさそうな項目が、カード審査では重要視されていることもあります。意外なポイントが引っかかって審査落ちするケースもあるので、クレジットカード審査基準を知ってきちんと対策を立ててからカードを申し込みましょう。
クレジットカードの審査に落ちる意外な理由
堅実に生活しすぎている
堅実に生活するのは大変結構なことです。しかし、クレジットカードの審査という観点からすると、堅実すぎる生活というのは大きなマイナスになるのは意外と知られていません。
クレジットカード審査では過去の金融履歴がチェックされます。金融履歴とは、信用情報機関という専門機関が保有する個人の金融取引履歴やカード利用履歴を集めたもので、全てのクレジットカード会社で共有される情報です。クレジットカード利用実績が中心となるため、クレジットヒストリー、略してクレヒスとも呼ばれる信用情報は、個人の金融上の信用をチェックする最重要資料として審査に用いられます。
堅実な生活を心がけ、借金もクレジットカードも利用していない人のクレヒスには取引実績がありませんから、当然何も記録されていません。まっさらなクレヒスは信用の証になりそうに思えますが、実際にはクレヒスがまっさらな状態はカード会社からすると警戒の対象になります。
なぜクレヒスがまっさらだと警戒されるのか。それは過去に借入金の延滞や債務整理をしたのではないかと疑われるからです。延滞や債務整理など金融事故を起こすといわゆるブラックリストに情報が登録され、キャッシングやクレジットカードの利用が不可能になります。
ブラックリストは5年経過すると情報が抹消されて再びキャッシングやクレジットカード発行が可能になるのですが、その人のクレヒスは過去に取引実績がない人と同じようにまっさらな状態となるのです。
ある程度の年齢なのにクレヒスに全く情報がない状態では、堅実な生活と思われるより先にブラックリスト経験者だと疑われてしまいます。本人には何の落ち度もありませんが、回避しようがありません。本人は堅実な生活をしているだけだったのに、それが理由で審査に落ちてしまうのです。
債務を抱えている
債務を抱えている人もクレジットカード審査落ち対象に含まれます。キャッシングなんて使っていないのに、と思うかもしれませんが、債務は消費者金融やカードローンの借り入れだけではありません。一番可能性が高いのは自動車ローンです。自動車ローンも立派な債務であり、年収に比べて高額の自動車ローンを組んでいると信用が低下し、カード審査に落とされる可能性があります。
節税やローン払いを条件にした値引きなどお得さを狙って、現金払いで買える車なのに自動車ローンを組むケースはよくありますが、カード審査に限っていえばお得どころかマイナス材料になります。自動車購入後にクレジットカードを申し込む予定がある人は、債務を抱える前にクレジットカード申し込みを済ませておくと有利です。
不正確な情報を記入している
お得なサービス目当てに店頭でクレジットカードに申し込んだのに審査で落とされた、というケースも見られます。店頭で即日発行できるようなカードは比較的審査基準が甘めなのですが、それで審査落ちするのは不正確な情報が理由として考えられます。特に年収を過大に申告すると大きく減点されます。ウソをついてもバレるので、正確な情報を記入してください。