カードの年会費が無料!?おトクのように見えて、実は・・・。
たくさんあるクレジットカードの中できっと作るのに躊躇せず、気軽に作ろうと思えるのが年会費無料のものですね。
使用しようがしまいが安心して持っていられて、必要なときには使用できるのですから。
1年所有しようが10年所有しようがそのものを所有していることにはお金がかからないのですからもっとも安心して作れるクレジットカードといえるのではないでしょうか。
しかし、実は「年会費無料」とひとことで言っても様々な意味での「無料」があるため、おトクのように見えてそうでない場合もあるのです。
まず注意しなくてはいけないのは「永年無料」ではないかも知れないという事です。
クレジットカード会社によっては経営難や経営者がかわったことによる経営方針の転換などにより、突如として会費がかかるものに変更することもあるのです。
当初の作成時に年会費無料だからと机の中になおしこんでいた…といったものがいつの間にか会費が発生するものにかわっていて、毎年引き落とされていた、なんてこともまったくないとは言えません。
ただ、クレジットカード会社も黙って急に有料にするようなことはせず、必ずメールなり封書なりで連絡を入れてきますので、利用をしていないからいつものお知らせの手紙だろうと放置するようなことはせずに確認することをおすすめします。
次に、解約をするときにお金がかかるカードというものがあります。
たいていのものは解約手数料がかかることはまずありませんから、それほど注意をしておかねばならないというわけではありません。
ましてや解約金が何万円もかかるなんてこともありませんので念のために気をつけておいてほしいという程度のことです。
意外と多いのは、発行手数料がかかるパターンです。
ETCが付帯しているものなど発行するときにはETCをつけてもらう費用、登録のための費用など例外的に費用がかかることが多いので注意が必要です。
そして、条件付きで「実質年会費無料」というものもあります。
このパターンがもしかしたらもっともおトクなように見えて実はそんなに得をしていない、というのが多いのではないでしょうか。
これは利用をしてもらうため、長くつかってもらうために条件を満たした場合にタダになるというもので、条件を満たさなければ有料になってしまうのです。
年に一回でも利用をすれば翌年の年会費がタダになりますよ、または年間〇万円以上利用するとタダになります、リボ払いの登録やネットでの明細利用をすることでタダにしますよ、などなど。
基本的に条件を満たすのはそんなに難しいことではないのですが、知らずに契約をして条件を満たしていないと引き落としをされてしまっている、なんてこともありえます。
また、学生の間はタダだったけれども、社会人になったらかかる、というような条件の学生専用カードもあります。
そして実は、有料のものと比べてポイント還元率やサービスが劣っていることが多いのです。
使えば使うほどポイントがたまったり特典やサービスが受けられる点で有料の分を取り返して余りある場合もあり、必ずしもおトクにならないこともあります。
その人によって使いやすく、サービスをたくさん受けるほうが結果としてはおトクになるということもあるのです。
金銭的には損をしていても付帯されているサービスやポイントがそれ以上に価値がある場合も少なくありません。
そんなに利用するわけではないから有料のほうが損をするのでは、という人も多いでしょう。
現金で払う主義であるというのならともかく、普段のお買いものはもちろん、公共料金や携帯電話の料金などあらゆる支払いをすると考えた時にはかなりの金額となります。
高還元で貯めたポイントは違う買い物に使えたりキャッシュバックをうけたりできますので有料のもののほうが実はおトクになりえるのです。